高知中央高校ラグビー部 SAMGUYS です!
およそ3ヶ月ぶりとなる本当に久しぶりの投稿です…。
バタバタとしている内に、今年も花園予選決勝戦の季節がやってきました!
第101回
全国高等学校ラグビーフットボール大会
高知県大会 決勝戦
高知中央高校 vs. 土佐塾高校
11月14日㈰
13:00KO 30分ハーフ
at 春野総合運動公園 球技場G
※ 写真は昨年の決勝戦
今年もコロナ禍に翻弄される中で、部員全員揃っての活動がままならなかった高知工業高校と高知農業高校の県立高校2校が、15人制への出場を断念…。
今年も土佐塾高校との決勝戦一発勝負となりました。
昨年は原則無観客での開催でしたが、今年はある程度感染拡大状況が治まってきたことを受けて、条件付きでの有観客開催となりました。
① 出場校部員家族
② 出場校関係者(教職員・生徒)
③ 県内ラグビースクール関係者
④ 県内Jr.ラグビー(中学)関係者
⑤ 大学その他のリクルート関係者
以上のカテゴリーに入る方々は、以下の条件を満たした上で観戦可能です。
a)直前2週間、体調不良のないこと
b)毎日の検温実施
c)事前の名簿取りまとめおよび提出
d)当日朝と入場時の検温実施
e)手指消毒およびマスク着用の上、座席のキープディスタンス
f)声を出さずに拍手のみの応援
まだまだ不自由な状態に変わりはありませんが、とにかく開催できることに感謝です。
上記カテゴリーに当てはまり、観戦が可能な方は春野球技場にてお待ちしております!
観戦マナーの遵守にもご協力をよろしくお願いいたします。
試合まで残り1週間ほどとなりましたが、SAMGUYS は大きな怪我人もなく、今日はホームグラウンドである東部総合運動場 多目的Gにて練習です。
グラウンド周辺には、毎年この季節の風物詩である秋桜がきれいに咲き誇っています。今日もたくさんの見物の方々が来られていました。
秋桜の見物がてら、SAMGUYS の練習も覗きに来てみませんか?!
特にラグビーをやっている小学生・中学生や、これからラグビーを始めてみようかと考えている皆さんは大歓迎です!
ぜひお声がけください!
高知中央高校ラグビー部 SAMGUYS です!
全国的に記録的な大雨の中、中央高速道路の通行止めを迂回しながら、14時間近くかかって昨夜遅くに高知に無事帰着しました。
バタバタする中で遅れていましたが、13日㈮の菅平ラストゲームの結果を報告します!
【練習試合 at 菅平】
高知中央A vs. 國學院久我山B(東京)
14:00KO 25分ハーフ
菅平高原 グラウンドNo.93
前半 0 - 0
後半 10 - 7
合計 10 - 7 勝利
菅平遠征合宿が始まる直前、本来この日に対戦を予定していたチームから『学校からの通達による合宿中止・ゲームキャンセル』の連絡がありました…。
そのような事案は今年の菅平でたくさんありました。
合計で3チームからゲームキャンセル。
同じようにキャンセルをくらってしまった4チームから代替ゲームの依頼があり、3チームにはスケジュールが合わずお断りを入れ、1チームとは組めました。
それとは別に、こちらから依頼して組めた1チームがこの日の國學院久我山高校でした。
さらなる諸事情による急な予定変更も入り先方はBチームでの対戦となりましたが、そこは花園での全国優勝5回を誇る全国レベルの強豪。今年は東日本No.1の呼び声も高く、Bチーム相手でもハードルの高いチャレンジだと思っていました。
これまた諸事情あり、部長 西川は所用がありJR上田駅へ行っていたためゲームを観ることはできませんでした。
宿舎に戻ったところで、大雨の中でのゲームを終えてシャワーを浴びて出てきた 3年生メンバーに遭遇し『ゲームどうだった?』と質問。
勝敗について聞いたつもりだったのですが、返ってきた第一声は『楽しかったです!』
そういった第一声が返ってくるとは予想もしてなかったのでビックリしました。
それだけ充実できたゲームだったのでしょう。
写真に写っている試合後の表情が物語っています。
ゲーム内容の詳細はまだビデオを観ていないので分かりませんが、生徒たちのコメントでは前日の良い流れをある程度引き継げていたように感じました。
雨の中での難しいゲーム。
しかもBチームとは言え全国上位レベルの相手にロースコア・僅差のゲームを勝ち切れたというのは、そういったゲームを体験したことのない SAMGUYSメンバーにとっては得難い良い経験になりました!
最終日となった14日㈯は移動日。
朝早くから荷物の積み込みを行い、8時過ぎには宿舎の つばくら館を出発しました。
全国的な記録的大雨で、帰り道となる中央高速道路も一部通行止めとなってしまいました。
飯田山本ICで高速を降り、下道で東海環状自動車道の鞍ヶ池ICまで迂回。そこから高速に乗り直し、後は渋滞もなくスムーズに戻ってこれましたが、通常よりも 3時間遅れ…。
トータルで14時間の長旅で、無事に高知に到着して解散しました。
今年もコロナ禍の中での菅平遠征合宿となりましたが、お世話になった皆様のおかげで充実した遠征合宿にすることができました。
感謝しかありません。
本当にありがとうございました!
高知中央高校ラグビー部 SAMGUYS です!
菅平遠征合宿は5日目。
この日は本来、午前・午後ともにゲームを組んでいました。
しかし、7月も後半に入ってから全国的に新型コロナウィルスの感染拡大が進む中で遠征合宿にストップがかかる学校が出て、この日に予定していた2試合も中止となりました。
その後、代替ゲームを組もうと各方面に当たってみましたがなかなか都合が合うチームがなかったので、遠征合宿も後半に入ることから修正練習または休養日としてもいいかなと考えていましたが、急遽前日になって三重県の四日市工業さんから対戦の打診が入りました。
疲労の蓄積と怪我人が出てきたこともあり、難しい判断でしたが、昨年の花園にも出場している東海地区の実力校です。この機会を逃すべきではないということでこちらのワガママも聞いてもらい、Aチームのみの対戦が決定しました。
午前中は つばくら館グラウンドで練習。
部長 西川は、前日怪我をした選手を連れて菅平高原クリニック行っていたので不在でした(怪我は大したことなく一安心…)。
笑顔も見られ、疲労はあるもののリラックスできているようです。
午後は練習試合!
【練習試合 at 菅平】
高知中央A vs. 四日市工業A(三重)
15:00KO 25分ハーフ
菅平高原 グラウンドNo.32
前半 7 - 12
後半 12 - 12
合計 19 - 24 敗戦
このゲームは現時点で今遠征合宿でのベストゲーム!
アタックではテンポよく前に出続けチャンスメーク。
相手の粘り強いDFに阻まれゴール寸前でタッチラインに押し出されるなど惜しい場面もあり、なかなか得点には結びつきませんでしたが、昨日までの課題だった留学生絡みのつなぎの部分もオフロードパスも含めてスムーズでした。
惜しむらくは、素晴らしい連続攻撃で狙った通りに相手のDFを崩し切り、『このブレイクダウンからボールを出せばトライだ!』という勝負所の局面で絡まれ、相手にボールを弾き出されてしまった場面…。
この日は、ボールを持ち込んだ場面でサポートが遅れてノットリリースの反則をとられることはほとんどなかったので、課題の修正は進んでいますが、もうひとつの課題である “もったいないロストボール” が勝負所で出てしまい、結果的に1トライ差の敗戦となってしまいました。
DF面でも、ここ数日取り組んでいるタックルスキルの修正練習が実りつつあり、踏み込み鋭く低い姿勢で頑健なタックルができていました。
この日はゴールラインを背負った場面で、相手の連続ピック&ゴー攻撃を守りきり、新ルールのGLドロップアウトを勝ち取ることもできました。その直後にGLドロップアウトをクイックリスタートで仕掛けようとした意識(結果的にはポイントオーバーでやり直し)も含めて、粘り強さとラグビー理解力の不足という課題に対しても、少しずつでも成長できていることを示してくれました。
この日失った4トライの内、勿体なかったのが2つ。
ひとつはこちらが攻勢に出ていて『このパスが通ればトライだ!』という場面でインターセプトをくらい、そのまま走りきられたもの。
これは相手の思い切りの良さが素晴らしかったです。パスを通されたらトライだろうということで、思い切ってパスインターセプトに狙いを切り替え、一か八かを成功させたわけですから。
もう少し冷静でいられたら、その狙いを察知して回避できたかもしれませんが、競ったゲームの中では難しかったのだと思います。
もうひとつのトライは、こちらの粘り強いDFに手を焼いた相手が局面を打開しようと 22mライン内にキックを蹴り込んできたところで、そのボール処理をミスして後逸。入れ違うようにそのこぼれ球を拾われて失トライ…。
22mラインを越えてくるデンジャラスゾーンなので、安全第一で身体を張ってボールを押さえるべきだったかもしれませんが、『バウンドに合わせて十分に拾える』という選手の判断を責めることはできません。
要は、そうした『バウンドに合わせて拾える』という判断を的確にこなせるだけのスキルが不足していたということです。
同じようなキック処理に対する不安は、このゲーム中にも何回もありました。
相手の局面打開を狙ったハイパントに対して一歩遅れて相手に直接キャッチを許してチャンスを与えてしまったり、相手のロングキックに対して前に出てノーバウンドで処理すべき場面でバウンドさせ、しかも足でトラップしようとして後逸してしまったり…。
いずれも、少しの決断力とスキルが不足しています。思い切って決断できないのはスキルに自信がないからなので、練習で磨いて、実戦で経験を積むしかありません。
この敗戦からその重大性には改めて気づいたでしょうから、ここからの精進に期待します!
希望的観測からくる単純計算の “タラレバ” ですが、ここまで述べてきたように相手の4トライの内2つは回避できたはず。それが無ければ…。
加えて、インターセプトされずに逆にトライまで持って行けていたら…。
さらに、狙い通りの展開で崩しきった局面でボールを丁寧に扱って、弾き出されずにトライまで持って行っていたら…。
これまで述べてきた希望的観測の “タラレバ” 全てを合わせると、5トライ - 2トライで勝てていたかもしれないゲームということが浮かび上がってきます。
競った試合の中で、自信を持ってプレーを展開し、細部まで神経を張り巡らせて徹底していく。
相手のチャンスは潰しきり、確実にスコアを重ねることで反撃意欲も断ち切る。
それら “勝負強さ” を身につけないと、勝てる力は有していても勝てるようにはなりません。
今日の対戦相手の四日市工業は、厳しい局面でも諦めない粘り強さとそこから生まれる勝負強さを持っていました。
素晴らしいチームでした。
“勝負強さ” を身につけるためには、厳しい実戦の中で普段培った力を100%でぶつけて経験を積む以外にないので、このような全国のチームと戦える菅平遠征合宿のような機会が大切なのです。
この日の四日市工業高校さんだけでなく、この遠征合宿で対戦していただける全てのチームに感謝です!
高知中央高校ラグビー部 SAMGUYS です!
菅平遠征合宿も4日目を迎えました。
基本的に、
午前 ⇒ 練習
午後 ⇒ ゲーム
夜間 ⇒ ミーティング
…というスケジュール。
午後のゲーム内容を、その日の夜のミーティングで精査して修正点を洗い出し、次のゲームに向けた重点ポイントとともに、翌日午前の練習でチェック。午後のゲームにつなげていくという王道パターンを積み上げていきます。
今日の午前は、前日のブログでも指摘していた タックルスキルの未熟さに重点が置かれた練習を展開するとともに、『闘争心・覇気』という言葉で表現していたメンタル面の不足部分をチーム全体で上げていくために『オーバーリアクション』を合言葉にしていました。
良いプレーがあれば褒める言葉をかけあうことで、コミュニケーションを活発にし、チーム全体で盛り上がっていく。
良くないプレーであればきちんと指摘しあうことで、やはりコミュニケーションを密にしてお互いの意識を高め、再発を防ごうとする。
経験の浅い選手であれば、まだまだ何が良いプレーで何が良くないプレーなのかがはっきり分かっていないケースもあり、自信がなく『このプレーでいいんだろうか?!』と半信半疑で恐る恐るプレーしていたりします。
そういう選手に自信と勇気を与えてくれるのはやほり仲間とのコミュニケーション。
全員が確信を持って自身のプレー、チームプレーを思い切りよく遂行できるようにしていこうとしています。
午前のグラウンドは、これまた今年初使用の “つばくらB”。
少し斜面になっていますが、その斜面を活用して負荷をかけたトレーニングを行ったりもする貴重な “広場” です。
芝生はきちんと整備してくれており、普段はラグビーなどで使用することはないのでピッチコンディションは最高。
フカフカな芝生の上でゆっくりとタックルスキルの反復を行いました。
午後は練習試合!
【練習試合 at 菅平】
高知中央A vs. 岡谷工業A(長野)
15:00KO 25分ハーフ
岡谷工業高校 第2G
前半 10 - 15
後半 12 - 14
合計 22 - 29 敗戦
Aチームのゲームは、長野県の花園出場常連チームである岡谷工業高校が相手。
伝統的に体格が大きく、思い切りのよいチーム。
トライ数は一緒でしたが、GKとDGを決められての悔しい敗戦…。
それでもフィジカルの強いチームを相手に、午前中に取り組んできたタックルスキルと『オーバーリアクション』はある一定の成果を出すことができました。
各個人のタックルシチュエーションを切り取って見ると、体格の大きな相手に対しても踏み込みよくタックルできていました。
改善されつつあるとは言え、まだまだ DFライン全体での押し上げが弱く、相手にプレッシャーをかけきれていないことは残念。結果、相手に思い切りのよいランを許してしまい、タックルを外される場面が出て失点につながってしまいました。
このゲームで気になったのは、2年 No.8 シアオシと 2年 CTB ティモテの 2人の留学生がボールキャリアーとなる場面。
前日の試合ではボールキャリアーがボールを持ち込んだ局面へのサポートが遅く、相手に絡まれて奪われてしまうことが度々ありましたが、この日はその点も大きく改善されてテンポよくボールリサイクルできてはいました。
唯一、留学生のどちらかがボールを持って前進を図った時だけ、止められてしまうとテンポが悪くなるケースが目立ちました。
これは、2人が強力なランナーであるがゆえに起こりがちなことですが、周囲のサポートプレーヤーたちが 2人のプレーに対して かなりゲインしてくれるものとして任せっきりになってしまっている部分があります。
他の日本人プレーヤーがボールキャリアーであれば、捕まって倒されることを前提に早めにフォローについてその後のプレーをサポートしていきますが、留学生の2人がボールキャリアーだとタックルされたところからさらにもう一伸びニ伸び前進していくため、どのタイミングでサポートプレーに入ればいいのかを遠慮してしまい、2人が倒されきってから入る形になってしまっています。その間に群がってくる相手DFの数も増えれば、体勢も悪くなりその後のボールつなぎも困難になっています。
そこに一瞬でも遅れる形で入っていくため、その時にはもう相手に絡まれてしまっているような状態になっていることが多く、ノットリリースの反則をとられたり、相手をクリーンアウトできたとしてもテンポが遅くなってしまって、次の局面からまたイチから攻撃のやり直し。しかもその時には強力なランナーである留学生はブレイクダウンの下敷きになっていて、相手に驚異を与えられない、あるいはもう一人の留学生にマークが集中してしまっているというような悪循環が起こってしまいます。
しかし、その悪循環を打破するヒントもこの試合の中でありました。
2年 No.8 シアオシが 相手陣22mラインを突破した時に、2人のタックラーに追いすがられて倒されながらも、素早く走り寄ってきた 3年 SO 中島に絶妙のオフロードパス。そのままノーマークでゴールに飛び込みました。
この時は、中島がシアオシにプレーを任せきりにせず、主体性を持って素早く寄っていき自らオフロードパスをコールして要求。そのコールに見事にシアオシが応えて、無理をせずにパスを選択したことで、相手DFに対応できる間を与えず一気にトライを取りきりました。
体格の小さな選手にとっては、オフロードパスはすこし敷居が高いスキルですが、サポートについている中島が主体的にコールをかけて先導したことで成功したこのプレーは、他の場面、他の手法に置き換えても生きてくるはず。
プレーの遂行中にお互いの意思疎通が図られれば、プレーのテンポを相手が追いつけないほどに上げることは可能であることを示してくれました。
【練習試合 at 菅平】
高知中央B vs. 都市大学塩尻高校A(長野)
16:00KO 20分1本
岡谷工業高校 第2G
合計 0 - 5 敗戦
【練習試合 at 菅平】
高知中央B vs. 岡谷工業B(長野)
16:25KO 20分1本
岡谷工業高校 第2G
合計 7 - 7 引き分け
下級生主体のBチームは2つのチームと1ハーフずつ対戦。
その最後に素晴らしいトライを見せてくれました。
ラインアウトからの連続攻撃で BK展開を選択。速く長いパスを何本も、走り込む味方プレーヤーがスピードを殺さずにすむ取りやすい位置にピタリと通し、一気に 2年 WTB 宮本がスピード豊かに走りきり、相手に触れられることなくトライを奪取!
特に 1年 FB 岡﨑のプレーは、自身がトップスピードで走り込みながらピンポイントのパスをスピードを落とさずにキャッチ。そこからスピードを落とさぬまま、相手DFを引きつけ最高のタイミングで宮本へラストパスを通す見事なものでした。
この日見たトライの中で最高のトライでしたが、身体の小さくなった今年の SAMGUYS が目指すべきプレーなので、追求していきたいと思います!
高知中央高校ラグビー部 SAMGUYS です!
菅平遠征合宿 3日目。
今日も非常に涼しい1日でした。
午後にはウィンドブレーカーを着こむほどでしたが、まとまった雨は降らなかったのがありがたかったです。
午前中は、つばくらグラウンドでの練習。
スペシャルコーチとして、キック専門プロコーチの 君島 良夫 さんをお招きしました!
君島コーチは中学時代に単身でブラジルにサッカー留学するほどのサッカー小僧でしたが、花園ベスト8進出経験もある茨城県の清真学園高校入学を機にラグビーに転向。
高校2年・3年と花園にも連続出場。
その後もサッカー仕込みのキックスキルを活かせる SO として、同志社大学 → NTTコミュニケーションズシャイニングアークス → 豪州ランドウィッククラブ → 日野レッドドルフィンズとトップレベルでご活躍。
U.19日本代表や日本選抜にも選出された日本有数のキッカーです。
ここ数年のラグビー界では、さらに堅固になった DFシステムを突破するために、前方へのキックパスに代表されるように戦術的にキックを活用することが当たり前になっています。
さらにこの8月から施行された新ルールでは、自陣からキックを効果的に蹴れるチームがより有利になるルール(本来の目的は、キックをケアするために後方に DF人数を割かなければならなくすることで、ラインDFの人数を減らしてより積極的なパスアタックを導き出そうという主旨)が採用されたので、攻防ともにキックの重要性がさらに増しました。
そうしたラグビー界の潮流に合わせて SAMGUYS も進化していくための取り組みです。
最初は、主にキックを蹴ることの多い BKプレーヤーたちに基本的なテクニックをレクチャー。
これまでは見様見真似で各々が独自の蹴り方で蹴っていましたが、正確なキックのための正しい蹴り方を学びます。
君島コーチの実演披露では、さすがの正確性とポールのスピードに驚嘆。
選手たちから歓声が沸き起こりました!
その後、FW陣が合流して実際の攻防の流れの中でキックの使い方をチェック。
その都度、気になった点や良かった点をアドバイスしていただきました。
全体練習終了後には、GKを蹴るプレースキッカーへの特別講義。
普段ゴールポストのないグラウンドで練習している SAMGUYS のために、そういう環境でのプレースキックの練習方法を紹介していただいたり、実際にキックを蹴っているところを見てもらいながらの指導もしてもらいましたが、
『毎日少しずつでもいいからキックの練習に時間を割いて、自分のテクニックを磨く』
『うまくいかない時は思いつめずに軽い気持ちで蹴り始めて、少しずつ調整していく』
『ギャンブル的な難しい角度や距離のキックをきめるのが良いキッカーではなく、ここはきめてくれるだろうと皆が思う比較的簡単な位置を100%入れるキッカーが良いキッカー』
『逆にそういう簡単な位置からのキックの方がプレッシャーがかかり難しいので、それを克服する正確なテクニックとメンタルを磨く』
…など、プレースキッカーとしての心構えや練習の取り組み方のアドバイスがすごく心に響いたことと思います。
前述したように、普段 SAMGUYS はゴールポストのないグラウンドで活動しているので、どうしてもプレースキックの練習は疎かになりがちです。
そして、たまに試合会場などでゴールポストがあると、皆で競うように難しい角度からのキックにチャレンジしがちですが、そうした光景もこれから変わっていくと思います。
君島コーチ、たくさんの学びをいただきました。
またの機会をぜひ作りたいと思いますので、その時はよろしくお願いいたします!
午後は練習試合!
【練習試合 at 菅平】
高知中央A vs. 朝明A(三重)
14:30KO 25分1本
菅平高原 グラウンドNo.18
合計 0 - 26 敗戦
【練習試合 at 菅平】
高知中央A vs. 東京朝鮮A(東京)
15:00KO 25分1本
菅平高原 グラウンドNo.18
合計 0 - 14 敗戦
Aチームのゲームでは、特に三重県の花園出場チームである朝明高校に完全に力負けしてしまい、完封負け。
いずれのゲームも気になるのは前日に引き続きボールの失い方。
ボールキャリアーがボールを持ち込んだ局面へのサポートが遅く、相手に絡まれて奪われてしまうことが度々…。
それだけでなく、同じようにブレイクダウンで雑になってボールがこぼれ出てしまったり、ハンドリングエラーでボールをこぼしてしまった時にことごとく相手の方がリアクションが速く、ターンオーバーをされてしまう…。
DF面でも組織を揃えることを意識し過ぎて前方にDFライン押し上げられず、タックルスキルの未熟さも含めてフィジカル面で劣るためにことごとく差し込まれてしまいました。陣取り合戦であるラグビーでは、少しずつでも相手に前進を許してしまうとその次の局面がより不利になっていきます。
ましてや、昨年までのチームと比べ ただでさえ体格的に下回る今年のチーム。そのハンディを埋める工夫と努力をこだわりを持ってやりきらないと全国レベルのチームには勝てません。
ラグビー理解を高め組織力を上げながら、目の前のボール争奪戦や相手とのフィジカルバトルで負けまいとする闘争心や覇気といった原始的な要素も大切にしたいところです。
【練習試合 at 菅平】
高知中央B vs. 朝明B(三重)
16:00KO 20分1本
菅平高原 グラウンドNo.18
合計 0 - 19 敗戦
【練習試合 at 菅平】
高知中央B vs. 東京朝鮮B(東京)
16:30KO 20分1本
菅平高原 グラウンドNo.18
合計 0 - 26 敗戦
このゲーム、1年 PR 石井、2年 PR 北村、2年 PR 森(治)らがフィジカルバトルで奮闘し、前半立ち上がりは互角の展開でした。
しかし、前日の姿勢の高さを修正してボールキャリーに威力を増した石井が負傷退場してから苦しくなり、結果的にBチームも完封負けを喫してしまいました。
しかし、このゲームではいくつもの収穫も。
Aチームも含めて無得点の悔しさから、遅れ馳せではあるものの後半途中から 2年 FL 森(勝)、2年 PR 森(治)を筆頭にどんどん前に仕掛けていこうという意識的な突っかけ、闘争心が表に出てきて周囲にも伝播していきました。結果的に得点には結びつきませんでしたが、相手の反則を誘いチームに勢いを生み出してくれたのは事実です。
Aチームのゲームで物足りなかった部分でもあるので、特に下級生たちにとってはひとつのきっかけになってほしいところ。
未経験入部の 1年 FL 野村。
未経験入部ゆえにラグビーのプレーパターンがなかなか覚えられず、控えめな性格も相まって、これまで練習でもなかなかチームプレーの流れに参加できませんでした。
しかし昨日のゲームでは、一度だけでしたがアタックの流れの中で完璧なポジショニングから完璧なタイミングで勢いよくボールを受け、DFラインをブレイク。抜きかかったところでボールを落としてしまいましたが、本人にとっては自信になったのではないでしょうか。
180cm近い長身に、ガッチリめの体格をしているので、ぜひ FWの中心選手に育ってほしい選手です。
1年 SO 上田は、本来スクラムハーフながらこの夏からスタンドオフに挑戦中。
こちらも得点には結びつきませんでしたが、その長いパスを基点に外側にチャンスを度々生み出してくれていました。
下級生の遠慮からかまたまだパスをさばくだけになっていますが、テンポアップ・スピードアップのための仕掛けを自分からできるように成長してほしいところです。
チーム事情でこの夏から フッカーとスローワーに挑戦している 2年 PR 森(治)。
PRとしては 2年 北村 との熾烈なスターター争いを繰り広げていますが、次年度を見据えての並行してのチャレンジ。
前日のゲームではラインアウト成功率0%と、敗因のひとつになってしまいましたが、この日はミスは1本だけ。90%以上の成功率で修正力の高さも見せてくれました。このままスローワー定着があるかどうかはまだ分かりませんが、チームに新しい可能性をもたらしてくれています。