高知中央高校ラグビー部 SAMGUYS です!
天理遠征合宿も3日目。
疲労のピークは少し越えたかな…?!
今日も奈良県天理市 白河ダム運動場グラウンドにて、練習試合と修正練習、さらには階段&坂道トレーニングで下半身をいじめ抜く “鍛練” の無限ループで鍛え上げました!
今日の練習試合の戦績は以下の通り。
第1G vs. 滋賀学園(滋賀県 3位)
TRY数 2 - 1 勝利
第2G vs. 三重鈴鹿
(3年&留学生ぬき)
TRY数 2 - 1 勝利
第3G vs. 奈良合同B
TRY数 5 - 0 勝利
しかし今日の一番のハイライトは、全ての試合の前に行った練習。
昨日の試合の反省を元に、チームの戦い方のプレーパターンを根本から作り替えました。
その目的と意図は次の2つ。
a)強くて速いランナーにたくさんボールを持たせる
b)できないことは要求しない
まず a)。
昨日も述べたように、『シンプルに自分たちの強みを “武器” と呼べるまでに磨き上げる』ことを考えたら、マナセ、ツポウの2人を筆頭に森木、合田、樋口といったパワー あるいはスピードのどちらか(または両方)で突出した突破力を有する選手が数名いるのだから、その選手たちにたくさんボールを持たせるシステムにした方が効果的なアタックになります。それが a)。それを昨夜、日付が変わっても指導陣3人で意見交換して整理し、作り替えました。
次に b)。
これまでは相手に的を絞らせないようにトータルでバランス良くダイナミックなラグビーを展開しようとするあまり、たくさんのことを要求し過ぎていました。具体的には運動量、テンポ、判断、スキル。これらのどれかの要素を苦手とする選手がいるのに、全員に同じように求めすぎていました。苦手とすることを求められることで精神的にプレッシャーを感じてしまい、得意なことにまで悪影響を及ぼすことすらありました。
そこを整理し、役割を明確にすることで責任感と自信を植えつけてプレーさせようとしています。
それらをひっくるめたものが、今遠征合宿の3つの目的、
① 試合経験を積む
② 心身ともに鍛え抜く
③ チームビルディング
…の内の ③。
チームをより良い形に作り上げていく作業です。
戦い方を整理して明確にしたことで、迷いやストレスも少なくプレーでき、ゲーム内容も好転しました。
もう一つの今合宿の最大のテーマが ②。『心身ともに鍛え抜く』です。
今合宿ではあえて、試合後のしんどいコンディションでも階段&坂道トレーニングを課しています。少々の打撲程度ならば走らせています。
これは色々な意味を込めています。
口では簡単に『もう限界…』と言ってしまいがちですが、実はまだまだその先に可能性が眠っています。実は “限界” などではないのです。
それを知ってほしいのと、自力でその壁を乗り越えて 地力を引き上げることができるようにしてほしいと考えています。
仮に花園の全国大会で優勝するようなチームと当たったとしても、相手は世界最強のオールブラックスではありません。全員 同じ高校生です。
運動能力やラグビー経験に差はあれど、同じ高校生なのだからその差はたかだか知れています。
同じ高校生なのだから、精神力で埋められないはずがありません。
それをメンタル弱く 最初から低いレベルに “限界” を設定してしまうから越えられないのです。
だからまずは、すぐ口に出してしまいがちな『もう限界…』が実はちっとも “限界” などではないことを体感させてやろうと思って、やっています。
現に、疲労の蓄積は昨日よりも今日の方が高いはずにもかかわらず、ゲームの内容もトレーニングや練習の内容も昨日よりも今日の方が良かったです。
それは一昨日よりも昨日、昨日よりも今日と 無理を積み重ねたことで、自分で自分に安易に設定してしまっている “限界” の壁を乗り越える力が少し上がったからです。
それを体感させてあげ続けることで、『やればできる』『やれるまでやる』を日常化させていきたいと思っています。
追記…
今日は、1年前に卒業した SAMGUYS OB 馬路くんと、3年前の卒業OB 秋山くん(二人とも大阪産業大学ラグビー部所属)が応援に来てくれました!