高知中央高校ラグビー部 SAMGUYS です!
昨日は SAMGUYS にとって、高知県ラグビー界にとって1つの大きな1歩を記した日となりました…。
今週火曜日に ラグビー トンガ代表監督の トウタイ・ケフ氏が来日。
トンガと言えば、SAMGUYS のツポウとマナセの母国であり、ラグビー強国のひとつ。すでに 2019 ラグビーW杯 日本大会の出場権を獲得しているトンガ代表。試合を戦う北海道・大阪・熊本の各会場を視察してまわるハードスケジュールのラストに、事前キャンプを行う高知県高知市に。
尾崎 正直 知事を表敬訪問した後、ホテル、練習会場、トレーニング施設等を分刻みのスケジュールで視察してまわられました。
【今朝の高知新聞】
そして その後…。
ホテルに戻られたところで、懇親会までのわずかな時間を割いて ツポウ & マナセとの面談の時間を作ってくださいました!
ケフ監督は、現役時代 191cm・113kg の 体躯を活かしたパワフルな No.8として、オーストラリア代表で活躍(幼い頃にトンガからオーストラリアに移住したため)。
通算60キャップの出場歴もさることながら、1999 ラグビーW杯 ウェールズ大会でオーストラリアの優勝に中心選手として貢献。
世界のラグビー史にその名を残す正真正銘のレジェンドです。
【役得で娘も記念撮影…】
もうお一方。
今回 W杯トンガ代表の高知キャンプを誘致するにあたり、高知県側のアドバイザーとして尽力してくださった シナリ・ラトゥ氏も一緒に来高されました。
このラトゥ氏、1987年にトンガから日本の大東文化大学ラグビー部に来られた トンガ人留学生の先駆けのような方。184cm・98kgの身体から繰り出す当時としては規格外のパワフルなプレーで、日本ラグビー界にトンガ旋風を巻き起こしました。
当然 日本代表にも選ばれて 32キャップを獲得。ラグビーW杯も 1987 NZ・豪州、1991 英国、1995 南アフリカと3大会連続で出場。世界選抜チームに選ばれたこともある これまたラグビー界のレジェンドのお一人です。
【余談ですが 部長 西川は大学時代に、当時 三洋電機(現 パナソニックワイルドナイツ)に所属していたラトゥさんと練習試合で対戦する機会があり、同じ No.8同士でトイメン対決。最初のキックオフで、ラグビー人生最高と言えるキックオフタックルでラトゥさんに突き刺さったところビクともせず、大きな岩にぶち当たったような硬く重い感触とともに、その一発で肉離れを起こしてリタイア…。苦い思い出ですが、『これが世界レベルか…』と衝撃を受けた貴重な体験で、今でも鮮明に覚えています…。】
さすがに ツポウ & マナセの 2人は ラトゥさんの現役時代のことまでは知りませんでしたが、ケフさんのことは『母国の…』と言うよりも『世界の伝説的名選手』として、また母国トンガの代表チーム監督としてよく知っており、『会いに行くぞ!』と伝えた時には『ウソでしょ…?!』と言いながらなかなか信じませんでした。何度も説明して事実だと分かるや今度は大興奮!
しかし当日…。
ホテルのロビーで待っている時は、ソファーにもたれながらもソワソワソワソワ…。
ホテルの自動ドアが開いて入ってこられると、2人同時にバッと立ち上がって直立不動…。
握手からハグをしてもらってる時も、顔は引きつっていました。
幸いだったのは、トンガ代表チームのトレーナーとして今回の視察団に加わっていた セミシ・フォヌアさんが、ツポウ & マナセの出身校の大先輩で、彼ら 2人がツポウカレッジに在学していた時にコーチもされていた人であったこと。その セミシさんが久しぶりの再会となった 2人に積極的に声をかけてくれて、何とか声を発することができるようにはなりました。
しかし、ホテル側が用意してくれたスイートルームに移動しての面談でも、マスコミの方がいたことも影響したかもしれませんが、2人は緊張しっぱなし…。それは 2人のことを昔からよく知るセミシさんがクスクス笑いだしてしまうほどでした。
面談では、ケフ監督・ラトゥさんから日本での生活の様子や将来の夢・展望等について色々と質問されていた 2人。
少し緊張がとけたのか、マナセが『将来は日本代表選手になります!』と答えると、『そこはトンガ代表って答えとけよ!』と すかさずラトゥさんから突っ込みが入るなど、和やかな雰囲気となりました。
しかし、そんな中でもツポウの方は緊張したまま。部長 西川の記憶では『はい』以外は最後まで一言も発しなかったのではないでしょうか…。
それでも、最後にケフ監督から『こんな日本でラグビーをできるチャンスを与えてくれた全ての人々への感謝を忘れず、日々努力して 立派なプレーヤーとなって皆に恩返しできるよう頑張れ!』と激励の言葉をいただくと、2人とも真剣な表情で大きく頷いていました。
その後 皆で記念撮影をして、芋ケンピと 学校から持参した校章入りの よさこい躍りの鳴子が入ったお土産を渡すと、鳴子にすごく興味を持ってくれたようで、鳴子が不釣り合いに見えるほど 分厚く大きな手に鳴子を持って鳴らしてくれていました。
高知中央高校のよさこいチーム “桜” のことも説明し、『トンガ代表チームが事前キャンプで来高した時には、“桜” が歓迎のよさこい躍りを披露させていただきます!』と宣伝すると『それは楽しみです。ぜひお願いいたします!』と言っていただけました。
そして別れ際、ケフ監督とセミシトレーナーが何やら密談…。
最後にケフ監督から『素晴らしいお土産もいただいた上、高知で頑張っているトンガの 2人に会わせてもらえて本当に嬉しかったです。僕たちも勇気をもらえました。このお礼に、トンガ代表が高知でキャンプをする時にはチーム全員で来て下さい。一緒にトレーニングセッションをしましょう!』と、これ以上ない申し出をいただきました。
その日が来るまでに、SAMGUYSを、高知県の高校ラグビーをケフ監督の期待に応えられるレベルにまで引き上げていきたいと思います!
【左からケフ監督、マナセ、ツポウ、ラトゥさん、セミシトレーナー】