こんばんは。
高知中央高校ラグビー蹴球部 SAMGUYS
“ラグビー魂 2nd. SEASON” です。
長崎国体出場のかかった四国ブロック大会が閉幕しました。
本校からは以下の 8名が最終メンバー23名に選ばれています。
3年 PR 島
3年 HO 郡家
3年 LO 南原
3年 FL 小川
3年 SH 野並
3年 WTB 松山
2年 LO 馬路
1年 PR 北井
※ ポジション表記はオール高知チームでのもの。
国民体育大会
四国ブロック大会
決勝戦 vs. オール愛媛
8/24 (日) 10:00KO
at. 春野総合運動公園 球技場(高知県高知市)
前半 7 - 29
後半 12 - 19
合計 19 - 48 敗退
試合開始早々、キックも交えながら自陣深くからボールを継続して相手陣内へ攻めこみ、SO 松原(土佐塾)のラインブレイクに素早くフォローについた FL 小川(中央)が2試合連続の先制トライをスコア!
幸先よく 7 - 0 と リードします。
この場面、連続攻撃の中で SO 松原の内側に構えた FL 小川のポジショニングとランニングコース、タイミング、スピード、相手への仕掛けと全てがピタリとはまり、相手DFがマークを絞り切れない状況を作り出すことに成功。その一瞬の間隙を SO 松原が判断よく突いて突破し、そのままのプレースピードを保ったまま小川に繋ぐことができたので、相手DFはついてこれませんでした。
練習でも ここまで高度な連係プレーを完璧にこなすことは難しいのですが、そんなプレーを普段は別々の学校でプレーしている小川(中央)と 松原(土佐塾)が、しかも連続攻撃でプレーが流動的に動いている中で成功させられるところに 今年のオール高知少年チームのレベルの高さが現れていると言えます。
この先制トライが 結果だけでなく内容も良かったトライだったので、この時点では勝利を信じて疑わなかったなのですが…。
直後のリスタートキックオフからも勢いこんで展開攻撃を仕掛けますが、ここで相手の準備してきた DF戦術が炸裂し、ゲームの流れが暗転してしまいます。
オール高知チームのエースランナーである FB 金崎(土佐塾)にボールが渡るやいなや、その視界の外側から、本来 金崎をマークする役割ではないプレーヤーが、自分のマークするプレーヤーから外れて金崎に詰めてきました。完全に準備されたDF戦術であり、こちらの一番の武器を封じ込めにきました。しかもタイミングがドンピシャではまったタックルを喰らってしまい、仰向けに倒されたところにラッシュを受けてカウンターラック成立でターンオーバー。相手にボールを奪われ、その勢いのままつながれて アッという間にトライを奪い返されてしまいました。
そこからは、FB 金崎(土佐塾)のスピードと個人技という こちらの武器を封じたオール愛媛が精神的余裕を得て勢いに乗り、普段通り(もしかしたら それ以上)の力を発揮。
決め手のひとつを封じられた オール高知は、プレーの流れが良くないために全てが後手にまわってしまい、状況を打開することができませんでした。
特に、体格的に 一回り大きくパワーもあるオール愛媛FW陣を相手にする FWが消耗。素早い展開ラグビーの生命線である ブレイクダウンでの素早いボールリサイクルができないほどに圧力を受けてしまいました。
そうであるならば それなりの戦い方もあるのですが、そこで必要な冷静な判断と我慢、組み立てもうまくできませんでした。
全てが うまくいかないままに終わってしまったゲームでしたが、その要因がもう一つ。
夏合宿での怪我で 1回戦の出場を回避した このチームのキーマンの 1人。CTB 半山(土佐塾)がこの試合から復帰しましたが、彼の本来の実力からすると 怪我の影響があって 特に攻撃面で力を発揮しきれたとは言えませんでした。それに加えて、全体練習に加われたのも 昨日の前日練習 1日だけでしたから、BK陣は普段から一緒にプレーしている土佐塾勢がほとんどとは言え 微妙にフィットしていませんでした。
しかし、彼に問題があったということを言いたいのではなく、怪我で本調子ではない 半山に頼らなければならなかった高知県高校ラグビー界の選手層の薄さを問題にしているのです。
高知県の高校ラグビーの競技人口は、一番多い土佐塾高校の 35名を筆頭に 全て合わせても70~80名前後。
詳しく調べてはいませんが、今回負けた 愛媛県のそれは おそらくは 4~5倍はいるでしょう。
そういう競争の中から選ばれてくる選手たちはやはりタフですし、選手層も厚く、今回の怪我のようなケースでもレベルを落とすことなくチーム力を維持できます。
前述したように、今年のオール高知少年チームは歴代でもトップクラスに位置するほどレベルの高いチームでした。今後もなかなか ここまではないだろうと思うぐらいタレントが揃っていました。
そのチームでも、下馬評も高かったにもかかわらず様々な要因が重なってしまって 負けてしまいました。
高知県ラグビー界全体で競技人口を増やし、県内での切磋琢磨を含め 高知県チーム全体でタフさを身につけていかないと四国ブロック予選も突破することは厳しいと 改めて痛感しました。
今回、たくさんの方々に期待をかけていただいて 応援していただきました。その期待に応えることができず、また選手たちを国体という未知の舞台に連れていってあげることができず 申し訳ありませんでした。
オール高知少年チームのコーチングスタッフとして、今回の教訓も糧として、諦めることなく精進していきたいと思います!
応援、本当にありがとうございました!